REALFORCE 23UB Review
こんにちは。
今回は、作業効率化のために新しく購入したテンキー REALFORCE 23UB をレビューしたいと思います。
今までは、日本語 108/109式のキーボードを使っていたのですが、Happy Hacking Keyboard Professional HYBRID Type-S 日本語配列/墨を使うようになってから、テンキーを使うことはなかったのです。
それでも、1〜9・0キーでの計算や作業での入力がしんどかったので、手軽で正確に入力しやすいテンキーが欲しく、右手でも左手でも使い分けることができるよう、REALFORCE 23UB を購入しました。
開封儀式
2009年8月に発売されたということもあり、箱の状態も古いです。REALFORCE ロゴの「A」が、赤から朱色に変色しておりました。中身も無事であることを祈りたいという思いが感じます。
箱の裏側から開封していきます。箱の状態が古いとは言え、指で簡単にいじることができたので、キレイに開けることができそうです。
箱の蓋を開けてみたところ、2009年8月に発売して年季が入っているにも関わらず、中の梱包状態はとてもキレイでした。テンキーのインターフェースと思われる配線コードもむき出しで入っておりましたが、ゴムの劣化によるヒビ割れとかもなさそうです。
内容物
商品内容は以下です。
- 本体
- 保証書 & 取扱説明書
- ワイヤーキープラー
今回購入した先は、家電量販店のヨドバシカメラです。店舗にずっと置いてあったようで、誰にも手を触れること無く、数年間置かれていたのでしょう。それでもテンキー本体や保証書 & 取扱説明書などの付属品に関して、製品状態の違和感など全く感じませんでした。
本体であるテンキーも年季が入っているとはいえ、発売直後のような全く新しい状態に感じます。新品でも状態が古くて劣化していれば、テンションも下がってしまいますが、今回はそんなことはなさそうなので安心しております。
保証書 & 取扱説明書に関しても、全く問題ありませんでしたが「お買い上げから1年」という発売してからの長い期間で購入したこの商品、2009年からの保証は本当に対応できるんでしょうか・・・。取り換える部品すら生産終了しているのではないかと思います・・・。
テンキーだけではなく、キーボード内を掃除したりするために、キーをキャップを外すための道具になります。メカニカルキーボードという1つ1つのスイッチが独立した構造を持っているキーボードをいじる時と同じものですね。使い方は後ほど説明します。
テンキー本体について
テンキー本体の詳細は以下になります。
キー刻印 | 昇華印刷 |
スイッチ | 静電容量無接点方式 |
スイッチ寿命 | 5,000万回以上 |
重量 | 0.3kg |
サイズ | 93mm x 152mm x 37mm |
キー数 | 23キー/19キー+4キー(特殊キー) |
ケーブル長 | 0.8m |
キー荷重 | ALL45g |
キーストローク | 4mm |
キー構造 | ステップスカルプチャー |
Nキーロールオーバー | Nキーロールオーバー |
インターフェース | USB |
対応 OS | Windows |
生産国 | 日本 |
インターフェースのUSBは、Type-Aになります。対応 OS はWindowsと記載してありますが、Macでも接続・使用可能でした。やり方は後ほど説明します。
テンキー背面には、角度を立てられるスタンドバーと、スベリ止め、テンキーの入力環境を変更できるむき出しのスイッチ、4つのDIPスイッチがありました。
テンキーの裏側にある4隅の滑り止めゴムは、発売してから数年経っているとはいえ、全く劣化しておりませんでした。机の上に置いて滑らそうとしても、動くことはありませんでした。
4つのDIPスイッチは、パソコンやプリンタなどの前面や背面に設置されている動作環境設定用の小さなスイッチです。テンキーへ接続する前に切り替えることで、Windowsなどでよく使うショートカット機能(Cut、Copy、Paste)や、00と000などを選択することが可能です。
スイッチは、静電容量無接点方式というものが使われております。電極が接することなく、ある程度のレベルに近づけば、回路が接続されてキーを下へ押したときに認識する仕組みになっております。そのため、物理的な接点が無く、信頼性と耐久性にとても優れているそうです。
押した感覚では、メンブレンやバタフライキーボード、メカニカルキーボードとは違い、しっかりと奥へ安定して「スコッ」と押し込めます。ただし、今使っているHHKBとは少し違う感覚で打ち込むような感じでした。当時と今のによる技術が違うので仕方ないと思いますが、問題は無さそうです。
キーキャップの外し方
それでは、付属品のワイヤーキープラーを使って、テンキーのキーキャップを外していきたいと思います。ちなみに使用するワイヤーキープラーは、必ずしも本製品に付属してきたワイヤーキープラーでなくても、市販されているワイヤーキープラーでもいけると思いますのでご安心を・・・。
外す時は、USB接続をしていない状態・・・つまり電源オフ状態で行うと良いでしょう。誤ってキーをずっと押してしまって誤入力してしまったりする可能性もあります。
ワイヤーキープラーを外したいキーへ挟むように入れ込みます。その際、逆の手でテンキーを抑え、動かないようにしましょう。
真上に力を入れてキーキャップを外しますが、なかなか固くて取りづらいぐらい頑丈です。でも、それぐらい品質が良いのでしょう。ちなみに、ワイヤーキープラーでキーキャップを挟む際、斜めにして挟み込むようにすると、安定してキーキャップが外しやすくなります。
無事、キーキャップを外せました。本来であれば、ハウジングを取り外してカップラバーや、コリックリング、プリント基板なども見たかったのですが、動画の撮影中かつ壊れると怖いので、ここまでにしました。
ちなみに、キーキャップの裏側はこんな感じです。普通のキーキャップのような丸い十字形の凹凸と違って、丸い線のような凹凸になっているようです。残念ながら、メカニカルキーボードで使われているキーキャップを普通に代用することはできなさそうです。
テンキーの角度について
REALFORCE の製品は、高速入力に適したキー形状になっており、キーを横から見た形状が、指の動きに合わせて列ごとに異なる『ステップスカルプチャータイプ』になっております。
テンキーを普通に置いた状態でも、各指の役割をきちんと果たせる角度で入力ができそうです。
テンキーのスタンドバーを立てた状態です。角度が上がることで水平だったキーが斜めになり、斜めだったキーの角度が更に角度が増します。指の押す力の位置や方向が微妙に異なりそうで、人ぞれぞれの使い方のバリエーションが増えそうです。
スタンドバーを立てないで、手を付けてみた状態です。私の場合だと角度がない分、テンキーが少し打ちづらいですね。特に奥のEsc、Tab、BS、Shiftキーは手をまるごと持っていかないと、打つことは難しそうです。
スタンドバーで角度を立てて、手を付けてみた状態です。スタンドバーを立てない状態よりも打ちやすく、奥のEsc、Tab、BS、Shiftキーにも楽に打てそうです。
ただ、テンキーの角度がある分、常に手首を沿った状態になるため、手首や前腕に余計な力がかかってしまい、疲れやすく負担がかかりそうなため、リストレストなどがあっても良いかもしれませんね。
接続方法(Mac版)
本来であれば、REALFORCE 23UB の対応 OS はWindowsですが、私はMacBook Proを使っているので、今回はOSはMacintosh・・・Macでの接続方法を紹介します。
まず、テンキーの裏側にある4つのDIPスイッチのうち、3番目のみをONにして、USB接続します。DIPスイッチをいじる時、意外と固いので少し力を入れて切り替える必要があります。誤って思いっきり力を入れて壊さないようにしましょう。
無事、DIPスイッチの3番目をONにしてUSB接続できました。実際にメモアプリなどで、簡単に数字を入力することができました。
上図のとおり、00や=キーは正しく入力することができません。=キーは入力できますが、16(?) と入力されてしまいます・・・。
他、NumLockキーは文字化けで、何か不明な文字が入力されます。
テンキーの入力制限はあるものの、計算入力や作業時に関しては、問題なく使うことができそうで、使い心地も悪くありませんでした。
おまけに、テンキーの位置を右か左か自由に置くことができるので、左右どちらかの手を使っての入力が多彩で良かったです。
まとめ
発売してから数年という長い年季があるにも関わらず、問題なく使うことができました。
ワイヤーキープラーでキーキャップを外してみても、中身はとてもキレイで文句なしでした。ハウジングを外してのカップラバーや、コリックリング、プリント基板などは見れませんでしたが、見なければいけないような状況でもないので良かったです。
キータッチについては、今使っているHHKBとは少し違う感覚で打ち込むような感じですが、全く問題ありません。キーをしっかり押した時の安定感・・・「スコッ」というような感覚は今でも気持ち良いです。
テンキーの入力に関しても、Macだと入力制限は多少あるものの、計算入力や作業には問題なく使うことができました。Windows版では、DIPスイッチの3番スイッチを切り替えなくても使うことができそうです。
今流行のテレワークや作業時、テンキーを使った作業が簡単にできそうで、Windows・Mac共に安心して使えそうで、良い買い物ができたと確信しております。みなさんもこの機会に、こういった電子機器を購入して業務効率化を目指してはいかがでしょうか?
打鍵音などについては、Youtubeにて公開中!
それでは!